家系図でご自身のルーツを知り、新たな発見や感動を!
戸籍を収集して家系図を作成することによって、何が分かるのか?あまりピンと来ないかもしれません。
もしかすると、ご先祖様の名前と、生れた日及び亡くなった日が判明する程度ではないか、とお考えかもしれません。
しかし、家系図作成の元になる戸籍には、身分事項に関する色々な情報が載っています。
たとえば、
- どこ(場所)で生まれたのか
- 転籍(本籍地の移動)の履歴
- 必ずしも一致はしませんが、居住地に本籍地を設定することが多いので、おおよその住まいの移転歴が分かります。
- いつ誰と結婚したのか。また離婚した場合は、その事実と日付。再婚の場合も同様。
- 狭い範囲の地域内で大人数の兄弟が同じ相手家族と結婚をしていたり、近親婚にあたる結婚等、意外な事実が分かることがあります。
- 内縁関係(籍を入れていない夫婦関係)から生まれた子である事実
- 結婚されていない間柄の子供であっても、父と母の情報が分かります。
- 養子縁組の事実
- 昔は養子縁組、離縁、婿養子等が現在より多く、頻繁に行なっているケースもそれ程珍しくありません。
- 改名(名前を変えること)の事実
- 死亡時刻とその場所 等々・・・
様々な事実の積み重ねがあって、現在の自分があると言うことに思いを馳せると、感慨深い思いになることもあろうかと思います。
また、ご家族や親戚一同が集まった時に、家系図を元にご先祖様の話をしたら大いに盛り上がったというお話しを聞きますし、還暦祝いや結婚記念日等にプレゼントするのも珍しさとも相まって喜ばれるかと思います。
なお、家系図に戸籍の情報を全て盛り込んでしまうと、非常に見づらいものになってしまいますので、通常は情報を絞って作成しますが、当事務所の家系図は、あとで必要に応じて書き加えたり不要な部分(相手に見せると都合が悪い事実等)を削除したり出来る様に、全ての方にパソコンで作成したエクセルのデータを併せてお渡ししております。
自力で家系図を作成する場合に直面する問題点
実際に家系図を作成しようとする場合に、なかなか簡単にはいかない幾つか問題があります。たとえば次のようなものです。
- 戸籍請求時に、ご先祖様と貴方が直系関係にある事を証明する事
- 戸籍・除籍・改正原戸籍は、様々な個人情報が記載されている関係で、たとえご親族であっても直系であることを証明出来なければ、役所では発行してもらえません。ご自身の親の戸籍であれば、あなたが子供であることは戸籍に記載されていますので通常は問題ありませんが、どんどん上の世代を遡って行き、転籍(本籍地を移動すること)をしている場合や、苗字が違う場合(例えばあなたの苗字が 「佐藤」さんで、母親の直系戸籍を収集する時に母親の元の苗字が「鈴木」さんである場合や養子縁組や婿養子となっている場合等)に立証する必要が出てきます。先祖代々ずっと同じ場所に本籍地がある場合は繋がりが分かりますので良いのですが、転籍をしている場合に役所の戸籍担当者に繋がりを証明する資料を示して納得してもらう作業は意外なほど大変です。
- 戸籍の本籍地が現存しないので、どこに請求したら良いか分からない
- 家系図作成では、戦災や保存期間満了による廃棄処理がされていなければ明治や江戸時代まで遡って戸籍を収集しますので、現在とは地名が異なることが少なくありません。また市町村合併などもありますので、どこの役所に請求すれば良いのか調べるのが大変なケースがあります。特に転籍が多い場合には相応の手間が発生します。
- 戸籍を解読し、次にどこ(本籍地)の誰の戸籍を追跡すれば良いのか分からない
- 戸籍の様式が昔から統一されていればまだ良いのですが、何度か記載方法が変更されており、その時々のものを理解していないと、次の戸籍の請求先が分からない場合や全く違う人の分を請求してしまい正確でない家系図を作成してしまう可能性があります。
- 字が読めない、使用されている言葉が分からない
- 昔の戸籍には、現在では使われていない「変体仮名」と呼ばれる文字や特殊な漢字、一般には馴染みのない特有の言葉が使用されていたり、手書きであるため書き手の癖や上手下手等もあり判読が困難を極める場合があります。家系図作成を専門にしている我々でも、たった一文字の判読に数時間を要することがあります。これらは手間と時間を掛ければ、ご自身で解決することは可能です。しかし専門家に依頼することによて手間暇を掛けずに正確で見栄えの良い家系図が作成出来ます。